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レクリエーションを楽しむこと

投稿日:2017年7月16日 更新日:

佐伯 咲

(「月刊千葉ニュータウン」2017年7月8日発行号所載)

 施設系、居宅系のサービスを問わず、現場の介護職にとって、レクリエーションやイベントへの取り組みは、色々な意味合いにおいて大きな関心事の一つだということが出来ると思います。それこそ通所介護など、サービスの種類によっては、もうほとんど永遠のテーマのように感じているところもあるかもしれません。

そもそもレクリエーションとは、世間一般的には娯楽や趣味活動の総称として認識されていますが、私たち介護職の行うそれには、もともとの意味に加えて、その語源であるラテン語recreáre【再創造 病気からの回復 元気を取り戻す】といった理念や概念が内包されています。

というのは、介護認定を受けた方に対して(保険適用の)サービスが提供されるためには、まずケアマネージャーなどによってケアプランの作成が必要になりますが、そこには、ご本人様が今後どのような生活を送りたいかの目標(例えば「定期的に下肢を動かし、杖歩行状態を維持」「他社と交流し、気分転換」「外的刺激を受けて認知機能低下防止」など)や、それに向かってどのような支援が行われるか、などが記載されております。その目標に向かって支援するためのツールとして、私たちはレクリエーションに取り組んでいきます。

レクリエーションと一口に言ってもその内容は様々で、身体を動かすものから頭を使うもの、集団で行うものや個人で行うもの、能動的活動、受動的活動などなど枚挙にいとまがありません。それらの中から、いかに楽しく、効果的で、マンネリにならず、さらに子供だましにならず、様々な状態の方がいらっしゃる中で、出来るだけ多くの方が参加し、楽しめるような活動を考案するのが、介護職としての常の課題となります。

その取っ掛かりとして、まずは季節感を大切に、と個人的に考えるようにしています。日本には実に豊かな四季があり、さらには、古来よりのアニミズムの精神が息づいているのでしょうか、様々な宗教や文化を取り入れながらそれを独自の解釈で年中行事に昇華していて(カレンダーを見ると和洋中がなんと折衷なこと!)それに即してレクリエーションやイベントを企画しようとすると、なかなかネタも付きません。

 例えば七月であれば、まず七夕が浮かぶでしょう。今月の絵は、以前施設系の部門に勤務していた時に、Tiさんと一緒に七夕のイベントで紙芝居を作成したのですが、その内の一枚です。

それらの準備にはそれ相応に時間がかかるものもあります。中には力を入れ過ぎて、気がつけば大分私的な時間を侵食していた、なんていうこともあります。ですが、その時間は私達にとってもレクリエーションとなっている、という側面はあるように思います。仕事を遊ぶとでも言いましょうか。

そして、さらにそもそもの話になってしまいますが、先述した様な理念を念頭に置いたら、あとは小難しいことを考えずにご利用者様と一緒に皆でわいわい楽しんでいる、というのが一番正直な感想かもしれません。

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