ちばにう通信

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二月 立春のみぎり

投稿日:2012年2月1日 更新日:

Best wishes for your health in early spring!

今年は半世紀ぶりの大寒波が日本を襲った。ニュータウン周辺のカントリーサイド(農村景観)にも、日当たりの悪いところに氷が張りついた。

しかしいくら寒いと言っても、南関東の冬はそれほど厳しいものとは感じない。ぼくはニューヨーク市に生まれたが、10歳のころ、アパラチア山地の小さな村に引っ越した。この第二の故郷は山の奥深いところにあり、冬は本当に寒かった。雪も降り積もって、毎年ホワイトクリスマスだった。そして、雪が降るとスクールバスが動かないから、学校は休校に。やったー!朝から外に飛び出て、アイススケート、橇滑り、雪玉合戦などの遊びで一日を目一杯楽しんだ。

照葉樹が多い南関東の冬景色

南関東の冬が暖かい証しとして、この辺の樹木を見れば一目瞭然。コナラやケヤキなど、秋の終わりころに紅葉して葉っぱを落とす落葉樹(らくようじゅ)もあるが、一年中葉を付ける樹木も多い。このような木は植物学者が「常緑(じょうりょく)広葉樹(こうようじゅ)」と呼んでいるが、葉は厚くて、表面に美しい光沢を帯びるから、一般に「照(しょう)葉樹(ようじゅ)」とも言う。

照葉樹は穏やかな気候を好み、アジアの亜熱帯と温暖帯に広く分布する。ニュータウン付近の林に自生していることもよくある。でも、その迫力を満喫したいと思っていれば、神社の周りにそびえる「鎮守(ちんじゅ)の森(もり)」を訪ねるのが一番良い。鎮守の森は聖なる空間であるため、木の伐採は殆ど行わない。その結果、原生林に近い雰囲気を色濃く残している。

 

聖なる空間 鎮守の森

ニュータウン周辺の鎮守の森は、樫(かし)の仲間のアカガシと、普段から「椎(しい)」として親しまれているスダジイの大木が主役である。アカガシの葉は大きく、縁に鋸歯がない。ドングリも大きく、そのハカマに横縞の模様が走る。材は堅くて、木刀やゲートボールのスティックなどに使われる。スダジイの葉は裏面も灰褐色の光沢を帯びる。そのまま食べられるドングリは細長くて、鞘のようなハカマに包まれる。

照葉樹の厚い葉は光を殆ど通さないから、鎮守の森の中はいつも薄暗い。でも、冬に鮮やかな赤い実を飾るアオキやこれから美しい花を咲かせるヤブツバキなど、この暗い環境を好んで生える低木もある。また、大木の幹に出来る虚(うろ)ウロはフクロウにとって絶好な巣穴となる。ニュータウン周辺の鎮守の森には、日本で最小のキツツキであるコゲラもその可愛いらしい姿をよく見せてくれる。

鎮守の森の大木は上で枝を重な合わせ、高いドームを作る。まるで自然の大聖堂にいるような神秘的な空気が森中に漂う。ぼくはスタジオジブリのアニメ映画の大ファンだが、「もののけ姫」は、神秘的な照葉樹林を「シシ神の森」として見事に描いている。また、「となりのトトロ」の主役トトロも照葉樹の鎮守の森の主である。

You can see wonderful sacred groves portrayed in Studio Ghibli anime such as Princess Mononoke and My Neighbor Totoro.

 

画像をクリックすると拡大画像が見られます。 (以下同)

 

 

産土神社は、心と体をリセットできるパワースポット

北総地方には大きな有名な神社はないもの、鳥見神社や宗像神社など、各集落ごとに小さな産土(うぶすな)神社がある。このような神社に立ち寄ることもカントリーラムブリンの楽しみの一つだ。例えば、ぼくの大好きなラムブリン・フィールドは高花団地からアクセスしやすい結縁寺。ここは朝日新聞のニッポンの里百選にも選ばれ、結縁寺と熊野神社を中心に水神様を祭るため池や、名馬塚など有名な源頼政伝説のゆかりの地が点在している。まさしくラムブリンにもってこいのエリア。

 

いまは「パーワー・スポット」という言葉が流行っている。幽霊が出るとか、金運などの御利益を得るというイメージが強いが、本来の意味はそうではない。心と体をリセットして、パーワーアップすることのできる聖なる場所である。鎮守の森に抱かれた小さな産土神社は、その周辺の自然エネルギーがわき出て、いにしえからその自然と共に暮らしてきた人々の強い気持ちも寄せられている。最高なパーワー・スポットである。大木が送り届けてくれるエネルギーを浴びながら、ヨーガやストレッチングしたり、またはひたすら静かに立つと、何ともリラックス気分に。

Local village shrines are power spots for spiritual empowerment and healing.

   Yorimasa Minamoto was a famous samurai living in the capital during the 12th century. In 1180, he was defeated in battle. He didn’t want to be captured by his enemies, so he committed suicide.
   Yorimasa was afraid that his severed head would be stuck on a pole and paraded through the streets of the capital. “After I’m dead, put my head on my horse and ride east.” He instructed his retainers.
The men put Yorimasa’s severed head on his horse. The horse ran eastwards for many days. Finally, just when they reached Kechienji Temple in Inzai, the head grew heavy, and the brave horse collapsed from exhaustion. The local farmers buried the head at Yorimasa-tsuka, and the horse at Meiba-zuka. You can still visit these spots today. There are many beautiful stone statues of Horsehead Kannon at Meiba-zuka.

samurai 「侍」はそのまま英単語になっている the capital 都 was defeated 打ち破られた battle 戦 be captured敵の手に拘束される commit suicide 自害する  was afraid 恐れていた severed head 首(切断された頭) stuck on a pole杭に差しとめられる paraded through さらし首になる retainer 家来 reach たどり着く  grew heavy次第に重くなった collapse 倒れる exhaustion 極度の疲労  bury 埋める stone statues 石像 Horsehead Kannon 馬頭観音

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