ちばにう通信

地域をつなぐ「月刊千葉ニュータウン」のサイトです。

HOME > ケビンのカントリー・ランブリン

六月 花ショウブとアジサイのみぎり

投稿日:2012年6月1日 更新日:

Best Wishes during this season of irises and hydrangeas.

ぼくは、自然を観察したり、伝承文化を学んだりなどをしてカントリー・ラムブリンを楽しんでいる。ラムブリン・スタイルのSATOYAMAサイクリングも、このニュータウン周辺の北総カントリーサイドは最高だ!

田園景観ともいうべき、このカントリーサイドは、農業などの暮らしの文化について学ぶチャンスもとても多い。なにしろ、この美しく、自然豊かな景観は元々、村人たちの暮らしの営みによって育まれてきた文化景観なのだから。

例えば、a very long time ago、農家のおばあちゃんと話す機会を得た。話は農家の敷地内で、お茶を飲みながら行ったが、丁度その時、その家は改築中だった。そして、大工さんたちが通る道のすぐ側の木にコガタスズメバチが巣を作っていた。彼らは蜂に刺されるのではないかと心配して、巣を壊したいとおばあちゃんに相談した。ところが、おばあちゃんは、「壊さなくて良い。静かに歩けば蜂は刺したりなんかしないから」と断った。

その後、話はいろんな動物のことになり、ノウサギが畑の作物を食い荒らすが、それは仕方がないのだと、おばあちゃんは説いた。「動物たちも子育てに必死で、生きる権利がある。かれらの食べる分を計算して野菜の種を蒔くのだ」と。

 

里山を育んできた生活スタイル

ぼくは、このおばあちゃんの言葉の中に、美しい里山の秘密を知ることができた気がした。まず、おばあちゃんの心のおおらかさが印象に残った。そして、その自然への優しいまなざしと接しかた、自然と生き物にも気を配るというおばあちゃんの生活スタイル、このスタイルこそ、日本の里山を創生し、長年にわたって育んできた倫理に違いないと、その時から思っている。

ところで、おばあちゃんの話のなかで何度も「キネズミ」という生き物の名を耳にするようになった。ぼくは最初、混乱した。そんな動物の名前を聞いたことがなかったから。しかし話が少し進むと、「あーー、〝キネズミ〟ってリスのことか」と了解した。

ニホンリスは、本州、四国、九州に生息する日本の固有種だ。ニュータウン周辺には以前から棲んでいて、おばあちゃんと話した時には、リスの巣がまだ森の中ににあった。ところが、最近はリスも巣も殆ど見かけなくなった。

先月、総武カントリークラブのそばをサイクリングで走っていると、リスのような生き物を松の木でちらっと見た。後で戻って、その木の下を探すと、沢山の「エビフライ」を見つけた。これは本当にエビを思わせる不思議なものだが、実はリスの食べ残し。リスは松の実が大好物、松ぼっくりを手首で押えて、のみ状の門歯を巧みに使って、下の方からかじって、上に進みながら中の種を取り出す。最後に松ぼっくりの芯と上部だけが残る。

残念ながら、ニュータウン周辺の松は殆ど松枯れ病で枯れてしまった。リスたちは、大好きな松の実を求めて、余儀なく、松が育っているカントリークラブに引っ越しちゃったのかなー?

さとやま通信

【第1号】

千葉ニュータウン周辺のカントリーサイドで撮影した映像は、「cool japan」というNHK人気番組番組に放送されることになりました。この番組は外国人がニホンのかっこいいところを発掘する形で、今回のテーマはSATOYAMA。印西の映像は番組のイントロとして使って、ケビンが日本の里山の魅力を英語で伝える。放送はNHK のBS1で7月8日(日)23・00~23・44および7月14日(土)18・00~18・44。

 

【第2号】

印西で活躍するNPO法人ラーバン千葉ネットワークのホーム・ページに、「ケビンの部屋」という新しいコーナーを設けました(URLは下記を参照)。カラー・イラストやナチュラリストの細かい観察記録がたっぷり。是非、一度この部屋を訪ねて下さい。

 

【第3号】

5月の金環日食はスカイ・ウォッチングのブームを引き起こした。田園景観のカントリーサイドにも、田植えや稲刈り、お祭りなどの生活リスムが暦にそって流れる。白井市のプラネタリウム(電話047・492・1125)を訪ねて、暦や月の満ち欠け、季節の星座、星の伝説などについてちょっと学んでから、エキサイティングなナイト・ハイクに挑戦しても楽しいかも。

 A very long time ago, Amaterasu the Sun Goddess sent her grandson Ninigi down to earth to establish a new kingdom.

Ninigi and his entourage left the High Plain of Takamagahara and started down. But when they came to the cosmic crossroads, the way was blocked by a huge powerful figure, with shiny red eyes. This was Sarutahiko.

None of the kami wanted to challenge the giant Sarutahiko, so they sent the glamorous kami Uzume to have a talk with him. No one knows what exactly happened next, but after only a few minutes Sarutahiko agreed to guide Ninigi on his journey.  Uzume and Sarutahiko became lovers and travelled all over together.

This is a story from Japanese classic mythology, but you can see a carving of Sarutahiko on a worn stone tablet located at the side entrance to the Munakata Jinja Shrine at Funao. You can also see a wonderful dynamic carving of Sarutahiko and Uzume dancing together at Minami-Boso City.

 

[注解]Sun Goddess 太陽の女神様 grandson 男の孫 establish 創立 kingdom (国、王国) entourage 側近 cosmic crossroads 色々な時空に通じ会う交差点 none of the kami 神のだれも glamorous グラマラス グラマーの本来の意味は人をうっとりさせることができる魅力 No one knows ・. サルタヒコは最初、敵としてニニギたちの前に立ちはだかり、地球への道をブロックしようとしている。そこでウズメが側に行く。その後、二人の間にはなにがあったか?残念ながらそれは全く書いていない。しかしウズメをうけて、サルタヒコは急に態度を一転して、今度はニニギたちの案内役までやってくれることになる。われわれケルト人は、このエピソードを簡単に推理できる。ウズメはその凄まじいグラマーをかけて、サルタヒコを完全に魅了したに違いない。その後、サルタヒコはウズメに夢中になって、二人はsoul mates(宿命の恋人)として旅にでる。

classic mythology 古事記、日本書記などに伝わる日本の古典神話 stone tabletサルタヒコを描いたほころびた石塔は、船尾の宗像神社(船尾交差点の近くに座す)の側の入り口付近の庚申塔と一緒にある。おそらく、庚申信仰と関係するだろ。また、ここからはちょっと遠いが、南房総市にサルタヒコとウズメをダイナミックに描いた有名な道祖神石塔もある。

-

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


前後の記事