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実りの秋だが、続く猛暑

投稿日:2010年9月1日 更新日:

9月は、〝天高く馬肥ゆる〟食欲の秋の入り口です。

しかし、今年は9月に入っても衰えを知らぬ残暑が続き、長かった猛暑の影響とともに、例年どおりの「秋」が訪れるのか、少し心配です。

猛暑の影響は、いろいろな食材にも出ており、たとえば夏野菜が価格が高い上に品質も例年に比べて劣る傾向にあります。スイカだけは例外で、甘味十分ですが、それ以外では、良質の食材を集めるのに苦労する毎日です。

魚も、かつてない厳しい状況です。

暑い日が続くと、魚にアブラがノッてこない。秋といえば、サンマやカツオですが、全体的にアブラのノリが悪く、アブラのノリが身上である戻り鰹などは、今のままの状況が続くと、厳しいことになりそうです。

サンマも、8月下旬の段階で北海道での漁獲が厳しく、これから秋に向かって南下していきますが、北海道の漁獲量が例年の100分の1ともいわれていて、ついには刺身用のサンマ1本2000円という例も伝えられています。

暑さの影響による赤潮の発生も魚の不漁の一因となっています。

反面、エビやイカなど、輸入ものは円高の影響で安くなっています。これが、今年の秋の食材で、唯一明るい材料という感じです。

しかし、過ごしやすくなった気候のもと、夏休みが終わり、家庭の奥様方もホッと一息、ご近所お誘いあわせでランチタイムを楽しんだり、また運動会など家族一緒のイベントの後での会食、といった機会が増える季節でもあります。

料理人としては、いかにお客様に秋の味覚を味わっていただけるか、市場に通い、必死に食材を選ぶ毎日が続きます。食材の入り具合によっては、月のうち何度もメニューを変えなければならないこともありそうです。

(写真)花季玄関・秋の飾り付け。

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