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実りの秋へ 変わりゆく食材

投稿日:2010年8月1日 更新日:

少し前まで、8月はなんといっても旧盆で、猛暑の中人もまちも休む季節というイメージが濃かったのですが、最近ではお正月もそうですが、人々はお盆の季節も昔ほど家の中でじっとしているわけではなく、日常どおりの生活パターンを続ける人が多くなっている感じがします。

特に、ファミリーレストランの影響もあるのでしょうが、外食も増えているようです。多くの人が「お盆」という特別な行事の季節というより、「連休」の一つととらえているのではないでしょうか。

当店でも、それまでお盆は店を休んでいたのですが、お客様のご要望もあって、数年前からお盆期間も営業するようになっています。

8月は、実りの秋、食欲の秋への「序奏」の季節、食材も夏ものと秋ものとが入れ替わっていく季節です。

7月初めか8月上旬頃市場に出てくる早松茸に代表されるように、本格的なシーズンだと高くて容易に手が出ない食材でも、この時季は値段が安いため、料理などにたっぷりと使える、しかもカサが開かず、実もしっかりしている、大変おトクな食材が見つかります。

今、こうして安く手に入る松茸を昼の前菜にも使うなど、贅沢な使い方をしていますが、9月になって値が高くなってからだと、こういう使い方はできません。

お客様にも、この時季の松茸を心待ちにしてらっしゃる方も多いようです。

現在、280円の牛丼が話題になるなど、デフレ下での価格競争がますます厳しさを増しています。しかし、大資本のチェーン店ならいざしらず、当店のようなところは、価格そのものでの競争に巻き込まれるわけにはいきません。

私は、こんなふうに考えています。

「280円の牛丼は、食べなくても安いとわかる」「当店の料理は、食べ終わったお客様から『これなら安い』と言っていただけるものをめざす」。

早松茸のように、時期をずらせることで安価な食材を探すこともその一つですが、とにかく食べた後で納得していただける料理とサービスをめざして、毎日工夫を重ねています。

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