ちばにう通信

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豊かな山菜を楽しもう

投稿日:2011年3月12日 更新日:

和食の料理人にとって、春という季節は、一気に登場してくる豊富な食材に迷う季節です。植物も動物も、眠りから目覚め、華やかな彩りを添えながら、活力を取りもどすこの季節、ワラビ、コゴミ、蕗の薹といった山菜、魚もサクラマスといった季節の魚が出回り、少し経つと初がつお、筍なども出てきます。

サクラマスという魚は、もとはヤマメですが、これが海に出ていくとマス、皮に残るとヤマメになるという面白い魚です。海に出て行ったマスが川に戻ってくるのがこの季節なのです。

こうした豊富な食材のどれを使うか、どれとどれを組み合わせるか、料理人は楽しい迷いを味わいます。特に、これまでと打ってかわって、食材の「色」が一気に華やかになるので、組合せを考えるのが本当に楽しめます。

楽しいといえば、食材、特に自分で野山を駆け回って、山菜を採る楽しみもこの時季ならではの楽しみです。住宅地周辺の里山は山菜の宝庫です。

タゼリ、ヨモギ、ゼンマイなどなど、里山を散策しながら、田のあぜ道や小さな流れの土手など、よく探せば、食材になる山菜が多く見つけられます。

同じ山菜でも、スーパーなどで買う栽培ものと違って、実際に野山で自分で採ってきたものは、独特に苦みなど、素朴な季節感が口いっぱいに広がります。

この地域に住んで、春の山菜摘みの楽しみを味わわないのは何とももったいない気がします。

ここ数年、千葉ニュータウン地域は大型店の進出や住宅の建設などで以前と比べると、空き地や草原がなくなってきましたが、10年ほど前の風景を思い浮かべても、今大型マンションやお店などが建っている場所の多くが見渡す限りの草原だったり、こんもりと木々が茂る林だったりしていて、そこで今頃の季節は山菜取りの人々で賑わったものです。

今でもニュータウン地区から一歩足を伸ばせば山菜がたくさん自生している場所を探し出すことは難しくないと思います。今年は、よく晴れた春の一日、里山をゆったりと散歩して、自分で山菜を見つけ、夕べの食卓を飾ってみませんか。

この季節、庭に咲き誇る水仙。

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