ちばにう通信

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(37)「菜の花忌」に

投稿日:2007年3月10日 更新日:

二月十二日は、作家・司馬遼太郎の命日です。彼が好んで植え、眺めた菜の花にちなんで「菜の花忌」といわれています。

この日、やっと思いがかない、東大阪市にある司馬遼太郎記念館に行って来ました。大阪駅から環状線に乗り、鶴橋駅で近鉄奈良線に乗り換え、「八戸の里」駅で下車、歩いて八分のところにあります。

ちょっと寄り道しますが、環状線でおもしろい駅名があるのでご紹介しますネ。「桃谷(ももだに)」と「玉造(たまつくり)」という駅名です。千葉に移り住んでから、あるお酒の席で紹介したところ、男性陣「おもしろい!!」「色っぽいのが気に入った!!」とバカ受けしました。

話を戻します。

記念館に行くと、案内してくれた弟夫婦の名前が「記念館建設にご協力いただいた方」として、銅板に刻まれています。建設の際、募金を呼びかけたところ、八千人を超える個人や団体が協力したそうで、八戸の里に住む弟たちも募金に応じたようです。

入口からずーっと道順のように菜の花が咲いていて、庭は司馬遼太郎が好きだった雑木林のイメージ、書斎の前にもずらりと菜の花が植えられています。

書斎は庭に面しており、机は、ちょっと斜めになって原稿を書く主人の癖に合わせて緩やかにカーブを描いています。地下一階のフロアが展示室ですが、これがまた圧巻、高さ十一メートルの壁面いっぱいに書棚が取りつけられ、二万余冊もの蔵書が展示されています。とにかく、玄関、廊下、書斎と、家の中は本であふれています。

見るだけでなく、この空間では司馬遼太郎と作品との対話、あるいは自身との対話を通じて何かを考える、そんな時間を持っていただければ、とボランティアの方が力説されていました。

帰りに一人一人に菜の花をプレゼントしてくれるのも、心憎いもてなしでした。

司馬遼太郎がよく通ったという喫茶店にも寄りました。「子ども連れは入られへんのよ。静かにせんと注意されるからネ」と、義妹が解説してくれます。

窓からは道路をはさんで、スーパー西友が見えます。「午後三時頃行くと、いつも奥様と歩いておられ、あいさつを交わしているうちに仲良しになってね」と、義妹は懐かしそうに話してくれました。

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